カテゴリー: a.m
a.mは私、にいどめせつなが過去に『銀魂』の土方十四郎氏を愛する皆さまと楽しむべく公開していた二次創作(夢小説(ドリーム))のサイト名です。
a.mの活動は2019年5月5日に終了しておりますが、当サイトにて半永久的に公開することと致しました。
「なんだそれは!興味あるぞ!」という方は、まずコチラをご一読ください。なお、この場所からお好きな小説を探すのは至難の業ですので、a.mのトップページからご覧ください。朱に交われば赤となる
「あー今日も疲れたなァ。」 赤毛の男が服を脱ぐ。『疲れた』と言ってはいるが、常時にこやかな笑みを浮かべているため真意は読み取れない。 「…ねえ、紅涙は?」 「お呼びしますか?」 部屋の入口に立っていた遣いの者が、うやうや …つづく
至上最大の恋でした10
おさらば! 「土方さん!土方さんってば!」 「うるせェな、近くで何度も呼ぶな。」 「だからこっちの土方さんですってば!」 何度呼んでも返事がない。指一本動かない。 「一体どこ殴ったんですか!?」 「んなもん、どこだってい …つづく
至上最大の恋でした9
独白 「俺は…、……、……お前のコピーだ。」 オリジナルに成り代わると言った人にとって、…いや、『からくり』にとって、口にしたくなかったであろう言葉。 「…俺はからくりだ。人間じゃない。」 「…。」 それを聞いていた本物 …つづく
至上最大の恋でした8
相対する者 金時さんは言った。 『強制終了させるボタンは左の眼球です』 「…、」 説明書を胸に抱き、言われたことを思い返す。 『左の眼球を押せば電源が落ちます。心配はいりません、少し強めに押せばいいだけですから』 「…出 …つづく
至上最大の恋でした7
からくり 翌日も、土方さんが飲み会へ出掛けるのを見届けてから夜間教室へ向かった。 いつもの部屋へ入ると、 「おかえり。」 いつものように髪の長い土方さんがいる。 「た…ただいまです。」 「紅涙、今日は頼みがあるんだが。」 …つづく
至上最大の恋でした6
おしあわせ 「また明日。」 「…はい、また明日。」 昨日と同じように別れ、帰路につく。 だけどその帰り道、 「おい。」 びっくりする人に声を掛けられた。 「っえ!?ひっ、土方さん!?」 「…驚き過ぎだろ。」 まさかの土方 …つづく
至上最大の恋でした5
違うこと、同じこと 「なら、お前自身で確かめてみろ。」 えっ… 「気になるんだろ?テメェで確かめろよ。」 「ど、どうやって…」 「好きにすりゃいい。」 すっ好きに…!? 土方さんは変わらず私に手を広げて「ほら」と待つ。 …つづく
至上最大の恋でした4
なぞ 結局、初回は思い出を確認し合って終わった。 その帰り、金時さんから「どうでしたか」と声をかけられる。 「何か発見はありましたか?」 「今日はただ話してただけなんで…なんとも。」 「そうですか。」 「あっ、でも楽しか …つづく
至上最大の恋でした3
土方十四郎 どういう…こと…? 「紅涙、」 声が似てるんじゃない。顔も似てる。顔も土方さん。でも土方さんは今ごろ飲み会のはず。そもそも目の前の土方さんは髪が長い。え……え? 「だ、誰…?土方さんじゃ…ないですよね?」 そ …つづく
至上最大の恋でした2
怪しい教室 「この辺のはず…だよね。」 歌舞伎町、歓楽街。 ビルの前の前に立つ呼び込みを交わし、辺りを見渡した。 「沖田さんも一緒に来てくれれば良かったのになぁ…。」 てっきり初回は案内してくれると思ってたのに、 『俺ァ …つづく
至上最大の恋でした1
沖田参謀 十二月。 この時期の管理職は地獄だ。 連日連夜、超売れっ子アイドル級の過密スケジュールをこなさなければならない。 「この昼食会は…、…まァいいか。」 『今年も一年お世話になりました』 そんな言葉を並べて、相手の …つづく
Silent Night8
オニ 2人で歌舞伎町へ向かう途中も、至るところでクリスマスの装飾を目にした。イルミネーションしかり、ケーキ屋の前のクリスマスケーキ用特設会場しかり。 「…そう言えば土方さん、」 「ん?」 「マヨケーキを売ってるケーキ屋さ …つづく
Silent Night7
ふたり 「近藤さん、ちょっといいか?」 土方さんが局長室の前で声を掛ける。 中から近藤さんの声がして、私達は二人で中へ入った。 「なんだトシ、まだ残ってたのか。」 「今日は帰らねェよ。」 「そりゃまたなんで……、…まさか …つづく
Silent Night6
わたし 「何もかも、5年前のままだ。」 …5年前?5年…… 「何の話ですか?」 「何って、お前の話に決まってんだろうが。」 私が……5年?……どういう意味だろう。 「まさかお前…それほど短く感じたって言いたいのか?」 「 …つづく
Silent Night5
誰かさん 信じられないし、虚しいけど、土方さんの結婚相手が妊娠したと聞いても涙は出なかった。 だって…新しい生命の芽生えを喜ばなきゃいけないし、この人が誰かと家庭を築くのは…素晴らしいことなんだから。 「……おめでとう… …つづく
Silent Night4
エイリアン 『んー、そうそう。そんな感じだった気がする』 銀さんは電話の向こうであくびをしながら答えてくれた。 私の状況、やはり例の寄生型エイリアンが蔓延した時とかなり似ている。 「寄生されている場合は、頭に小さなオリジ …つづく
Silent Night2
近藤さん ようやく帰り着いた大江戸駅。 「あれ?こんな街路樹あったっけ…?」 たった2週間、されど2週間。 視界に入る景色はどれも妙に新鮮だった。 「そうだ、ケーキを買って帰らなきゃ。」 喜ぶ土方さんの顔を想像しながらケ …つづく
Silent Night1
坊っちゃん それは大江戸超特急5号車のグリーン車でのこと。 「はぁ~…なんだか疲れた。」 私は窓側の座席から、暮れていく山並みをぼんやり見ていた。 今年の12月Xデイは土曜日ということもあってか、車内はとても空いている。 …つづく
Silent Night3
土方さん 痛いくらいの沈黙は、自分の呼吸音すら気遣わせる。 『ここにいたい、でも今すぐ逃げたい』 そんな気持ちを押し込めて、私はあえて明るく声を掛けた。どんな風にでも、今より何かは変わるかと思って。 「っ土方さん、クリス …つづく
Silent Night
気持ちのご協力依頼 いつもご覧いただきありがとうございます。 このお話はストーリーの都合により、好ましくないことが随所にあります。 …なんて言い方をすると、「えっ、すんごい内容!?ハァハァ」なんてハードルまで上げてしまい …つづく
無くてぞ人は恋しかりける
「…すまない、紅涙殿。」 長くて艶のある黒髪が、風を受けて優しく揺れる。 「やはり俺は…長く居すぎたようだ。」 曖昧に欠けた月が低い雲を照らしていた。 「これ以上は害しか生まれぬ。紅涙殿にとっても、…俺にとっても。」 背 …つづく
リクエストくださった、高槻威織さまへ 2
この度は…、…いやもはや『あの度』は100万キリリクありがとうございました~! キリリク1本目の長編が予想通り一年かかりまして…;お待たせの2本目でございます! テーマは『異世界トリップ』。 「おそらく威織さまが望んでい …つづく
知らぬ仏より、馴染みの鬼 7
鬼の居場所 わかっていた。 謝ったところで、簡単に受け入れてはもらえない。謝罪して、真実を伝えても…そう簡単には。 「信じられないわ!あんな芝居までして人気を集めようとするなんて!」 「印象操作したってことか?クズかよ。 …つづく
知らぬ仏より、馴染みの鬼 6
鬼の心 「…土方さん、」 副長室に声を掛けた。 先ほど来た時と変わらず障子を固く閉じ、しんと静まり返っている。けれど明かりは点いていて、耳を澄ますと僅かに物音も聞こえた。 確かに……人がいる。 「土方さん、…いるんですよ …つづく
知らぬ仏より、馴染みの鬼 5
鬼の行方 「……。」 土方さんの手紙を読んだ後、私はぼんやりしたまま屯所を出た。懐には、その手紙が入っている。 「……土方さん…、」 どことなく、手紙から熱を感じる。まるで土方さんが傍にいるみたいに…温かい。 そんなこと …つづく
知らぬ仏より、馴染みの鬼 4
鬼の決意 あの騒動以降、見廻組の評判は急上昇。 今までなら市中見廻りをしていても目を逸らされるくらいだったのに、少し歩いただけで声を掛けられるようになった。 「精が出るね!」 「頼りにしてるよ!ご苦労さま!」 応援しても …つづく
知らぬ仏より、馴染みの鬼 3
鬼の計画 「が考えた見廻組の打開策は―――」 その策を聞いた時は、耳を疑った。信じられなかった。もしかしたら、私の聞き間違いだったのかもしれない。 「…あの、もう一度、話してもらえますか?」 「あァ?ったく、次はちゃんと …つづく
知らぬ仏より、馴染みの鬼 2
鬼の仲間 「っと。よし、出来た!」 電信柱の前で、埃っぽくなった手を叩く。貼ったばかりの紙は、太陽に照らされて白く光った。 「このチラシで全部かな。」 見廻組のイベントを告知するチラシだ。全ては見廻組を市民に売り込む―― …つづく
知らぬ仏より、馴染みの鬼 1
鬼の恋人 これは、むかしむかしのお話。 かつて江戸には二つの警護隊が存在していました。その名は、真選組と見廻組。 黒い隊服で、いわゆる武闘派な浪人を集めただけの真選組に対し、 「…おい、」 清く冷静沈着に対応するエリート …つづく
World Is Yours ! 6
キミしか見えない 土方君の願いで早退することになった。 「とりあえず、俺の家でいいのか?」 「え?う、うん…どこでもいいけど。」 「フッ、なんだよ。やっぱ用意してんじゃねーか。」 「用意…?」 少し嬉しそうに話す土方君が …つづく
World Is Yours ! 5
帰りたい 「おはようネ、紅涙。」 「あ、お…おはよう神楽ちゃん。」 「どうしたアル?紅涙、顔が真っ赤ヨ。」 席に着くなり、神楽ちゃんが私の顔を覗きこんだ。私は「そんなことないよ?」と取り繕う。 「ちょっと走って来て…暑く …つづく
World Is Yours ! 4
恋は片想い 「おはようごぜェます、土方さん。」 朝。 通学路を歩いていると、総悟が声を掛けてきた。しかし俺は無視する。 「ありゃ?今日は土方さん一人ですかィ。」 そうだ。総悟の言う通り、毎朝一緒に登校している紅涙はいない …つづく
World Is Yours ! 3
オイシイこと 下校時。 私のツンデレ効果により、土方君が寄りたがっていたコンビニには寄らず、そのまま土方君の家へ直行することになった。 「ほらよ。」 昨日から保管してもらっていたモンブランプリンを受け取る。 「…あれ?」 …つづく
World Is Yours ! 2
沖田先生監修 甘い言葉を話す時の土方君は、 「う~ん…、」 やっぱり口が動いてない。沖田君の推測通り、腹話術で心の声をあえて漏らし、私を試しているのだ。 「だからってずっとしなくてもいいのになぁ…。」 休む間がない。昼食 …つづく