ある日突然、我が家の王様ロン(12才)が「免疫介在性血小板減少症(IMT)」に。薬を処方してもらい、ロンは変わらず元気。だけど目に見えない血小板の話だけに毎日予断を許さない日々です。
今日のお腹はどうだ!?
紫斑に一喜一憂する6日目以降をご紹介します。なお、5日までのお話や免疫介在性血小板減少症、ロンについては下記ページをご覧ください。
免疫介在性血小板減少症? |
|
実際の症状写真は? |
ちなみにロンは今現在、薬を続けながら元気に暮らしています!
気が抜けない…!
Day 6~7.
お腹チェック
血小板を増やしていけるよう手助けしてもらっている薬、「プレドニン錠」と「プレドニゾロン錠」。ステロイド薬と呼ばれるものですが、副作用として「水を飲む量が増える」「食欲旺盛になる」「活発になる」などを聞いていました。が、水はすごい量を飲むものの、ロンの食欲に変わりなし。活発になった感じもありません。どちらかというと連続通院の疲れを引きづっているのか、寝起きがフラフラしています。ウンチは少しずつ茶色が多くなってきました。
紫斑は薄くなっているような、変わらないような…。
まずは6日目のロンのお腹です。
少しだけ薄くなっている気がする!血小板が増えている気がする!…願望のせいかもしれませんが、耳の中にあった赤い点はこの頃に消えました。下の写真は翌日、7日目のお腹です。
初回に出してもらった薬を明日の朝で飲み切ります。ということで、明日は病院!血小板が増えているかどうか判明する大切な日です。頼むよ、ロン君!
Day 8.
経過観察1回目
血液検査の前に、紫斑を確認してもらいました。
前回の注射痕はまだ残っていますね。でも少し薄くなってきたかな?
少しか…。それも注射痕のことをすっかり忘れてたし…。血小板、どうなんだろう…ソワソワ。
ちなみに紫斑はそう簡単に消えるものではないそうです。ゆーっくり消えるので、それなりの時間が必要とのこと。少し安心しました。ついでにウンチも持参したので確認してもらいます。すっかり良いウンチになっているのかと思いきや…
まだちょっと血が出ていますねー
…マジか。不安再燃。
そしてメインの診察、血液検査をしてもらいました。結果は……前回0.1だったところ、2.4!
やったー!!上がってるー!!!
まだまだ全然低いですが歓喜です!
これでロンは薬が効く体だと分かりました。前回記事の繰り返しになりますが、薬が効かない子はこの数値が全く変わらないそうです。ロンは過酷なステップへ進まずに済みました。
寝起きにフラフラすることも聞きましたが、赤血球や血球容積の数値は前回より若干下がっているものの基準値内。下がっている理由は、おそらく消化管出血が続いている(血便が出ている)からだと思われます。「消化管出血が治まれば自然と数値も落ち着く、フラフラは貧血が原因でない」ということだったので、やはり疲れているからかもしれませんねという話になりました。
薬は現在の量をさらに3日継続することに。
ただ現在がほぼほぼ最大量なので、この量を長期間服用するのは避けたいと仰っていました。血小板を一定数まで増やせたら少しずつ減らしていくそうです。そんな日のロンのお腹は……
毛が伸びてきたせいで紫斑も薄く見えます。めくると赤紫色の現実…。爪も伸びてきていますし、トリミングへ行きたいところですが、まだ血小板が少ないので禁止。血小板、増え続けるといいなぁ…。
Day 9~10.
お腹チェック
「紫斑が治るのには時間が必要」ということでしたが、この頃からみるみる薄くなっていったような気がします。特に初めから比較的薄めだった左側はほとんど消えた感じに!(毛がボーボーで分かりづらいですが)
濃い紫斑の右側も、だいぶ薄くなりました!着実に血小板が増加してる!!
…けれど新たに気になる点もあります。
唐突にハァハァと息が荒くなるのです。ご飯をあげる前に舌を出してハァハァしながら待ったり(これまでそういうことをしたことはありませんでした)、寝ている時にフゥフゥと息を上げていたり(夢を見ている感じではありません)…。特に寝ている時は苦しそうで、しばらく目を開けたまま耐えるように呼吸しています。一時だけのものですが…心配。
これ…貧血の症状じゃないの!?
まだ血小板が安定していないだけに、ここで貧血になるのはかなり怖いです。まさに一喜一憂…。次の診察で聞くことにしました。
Day 11.
経過観察2回目
血液検査の日です。
紫斑に関しては獣医さんからも「薄くなりましたね!」とお墨付きをいただきました。問題の「息が荒い」点を聞くと…
薬の副作用だと思います
なんと…。「活発になる」という副作用が作動して息が上がっているとのことでした。実際、血液検査の数値を見ても血球容積は前回43から46.5と上がっていて問題ありません。…そうか、貧血じゃないならいいよ!よかった!!
血小板の数値も前回2.4から12.9に増加!順調にがんばっています!
少し薬を減らして様子を見ましょうか
この日でプレドニン錠を止めました。今後の血小板の薬はプレドニゾロン錠のみです。それによってもし血便が出たり、紫斑が出た時はすぐに病院へ来る約束で、次回は1週間後の診察です。そんな今日のロンのお腹は…
もうほぼ紫斑はありません。消えています!明日からは「薬を減らしても血小板が増えるか」が焦点になります。この壁も乗り越えるのだ、ロン!
Day 12~17.
お腹チェック
順調です!紫斑は復活していません。
ボーボーですが、血小板が減少する以前同様のお腹に戻りました!他の場所も毛をめくって確認していますが、どこにも紫斑はありません。よかった…!
そしてこの頃から食欲がものすごいことになっています。元々、食に興味がないロン君。なのにこの状況は…まさに薬の副作用!少しありがたいです。ガツガツ食べるし、お皿も舐めるし、「もっと食べたい…」と見つめてくるなんて過去にありませんでした。試しに「ちゅーる(総合栄養食)」をあげても美味しそうに食べています(今年の始め頃から「ちゅーる」すら拒んでいました)。
散歩も少しずつ始めています。蒸し暑さのせいか、体力が減っているせいか、あまり距離を歩こうとしないので少しずつ。途中、抱っこもしながら歩いています。ステロイド薬の副作用に「筋力が落ちる」というのも聞いていたので、少しずつでも歩いて筋肉を戻していきたいなぁと努力中です。
Day 18.
経過観察3回目
症状を発見した日から、今日で2週間と4日。
今回は絶妙なタイミングで血液検査の機械が壊れてしまい、カルテ用のレシートを見せてもらっただけなので数値がうろ覚えです。
血小板は12.9から27くらい。基準値が20~なので、いよいよ基準値に乗りました。やったぞロン!
ただ、血球容積が46.5から38とダウン…。基準値が37~55なので、一応基準値内ではありますが結構なギリギリ具合です。数回前から基準値内を上下しているので、ロンがこういう体質なのか、それとも腎臓関連による消化管出血によるものなのか…うーん。次回の検査で数値を見てから今後の対応を考えましょうという話になりました。
「食欲がすごい」という報告もしてきました。
「もう少しあげて大丈夫ですか?」と尋ねたところ、ロンは痩せすぎくらいなのでもう少し増やしていいと許可が!よかったねロン!腎臓数値は心配ですが、ひとまず『ちゅーる(総合栄養食)』を1~2本追加することにしました。
さらに薬を少し減らしましょうか
プレドニゾロン1錠/日だったのを、朝1/2錠・夜1/4錠の3/4錠を1日分として飲んでいくことになりました。次回の経過観察も1週間後です。
Day 19~.
お腹チェックは続く…
毎日ドキドキしながらお腹を見ていますが、今も紫斑は復活しないまま過ごせています。発症から23日目の検査で、血小板の薬は朝の1/2錠のみに。現在は一定数の血小板を維持できているので、さらに少~しずつ薬の量を減らしても維持できるかが重要となってきます。
食欲
朝1/2錠の薬量では相変わらず凄い食欲を維持しています。「もっと食べたい…」と見つめてくる、あのレア感は今や昔。もはや定番化です。目の前で待たせているとヨダレまで落ちちゃう。すごいなぁ…薬って。こんなに変わるなんて恐ろしい…。けれどこの機に少しでも太ることが出来ればなと期待しています。なかなか太れない子なので…。もちろん極力健康的にゆっくりと!
息の荒さ
これに関しては薬が減ると少しずつ出現頻度も減少してきました。それでもハァハァしてる時は、涼しくしてあげると早めに落ち着けるような気がします。暑い時は早めにエアコン、人間的に涼しい時は扇風機をロン最優先!これまで以上に気に掛けています。
血中容積
直前の検診では基準値ギリギリまで落ちていた数値ですが、1週間後の検査では56.6(基準値MAXは55)にまで上昇していました!やっぱりロンは上下する体質…なのかな?56.6は基準値よりも高め数値ですが、ダックスは高めの子が多いそう。なおかつ他の数値的にも出血が見られないので「問題なし」という診断になっています。とにかく貧血にならなくて安堵!!
…というわけで怒涛の病院通いだった約半月。
これを書いている今は23日目ですが、現在は非常に安定しています。来週にはトリミングにも行く予定!これからも経過観察は続きますが、前向きに付き合っていこうと思います。
あなたのワンちゃんに妙なアザはありませんか?
あれば即動物病院へ。
「免疫介在性血小板減少症(IMT)」は症状が現れてからでないと気付きにくい病気です。お腹に出来た紫斑(アザ)が消えない、濃くなる、大きくなるという症状は、出血を止められない証拠。血小板が減少しているのかもしれません。一刻も早く、病院でワンちゃんの状態を知りましょう。ご自宅で症状を見ながら心配しているだけでは、病気は良くならないのですから…。
今回の経験がどこかの誰か、どこかのワンちゃんを救えれば嬉しいです。私が他の方のブログ記事に救われたように、あなたのワンちゃんが病院へ急ぐ一歩となれますように…!
ご覧いただきありがとうございました