~番外編~
乙女ゲーム会社に就職!?②

にいどめ

横道からシナリオライターを狙う「乙女ゲーム会社へ就職編、第二幕」です。

今回はどんな面接だったのか、
という内容を中心に、面接で得た情報をお話しします。

なお、面接は合格していますので、純粋に乙女ゲームの会社へ就職を目指す方もお役立ていただければ幸いです。

続:乙女ゲーム会社で…




Q3.

どんな面接だった?

静かな個室で面接官と息苦しい空間…ではありませんでした。

場所は、本社の打ち合わせブース。
パーテーションで区切られた、いくつかある中の1つです。
そのため、後ろのブースからシナリオを調整する会話も聞こえていました。

面接官も、“いかにも採用担当”という人ではなく、マネージャークラスの方です。

私服も雰囲気もラフな感じなのですが、適当さは窺えないという、絶妙な緊張感をかもし出す人でした。

そんな方に面接していただいた時間、なんと!

90分!!

長すぎだろ…としか言えませんよね。
この喋り過ぎた長時間面接で印象に残っている質問をご紹介します。

Q5.

面接で聞かれたことは?

やはりゲーム会社というだけあって、一般的な会社では絶対に聞かない質問ばかりです。

内容だけ見ると、本当に“面接っぽくない”。
ゲーム好きな方には「なんて楽な面接なんだ!」と感動すること間違いなしです。

ただ…

私の面接官は直前まで出張されていたそうで、

聞かなきゃいけないこととか、何もまとめてないんだよね~

と仰っていましたので、もしかするとI社でも特異な面接だったのかもしれませんね。

自分の長所と短所は?

当時、“面接で長所と短所を聞くのは好ましくない”という声が強まった時でしたが、しっかりと一番始めに聞かれました。

どんな時代になっても油断大敵。
長所と短所くらいは用意しておいた方が良いようです。

うちのゲームをしたことある?
面白かったゲームは?

1本ではなく、数本のタイトルを求められます。
私は数えきれないソフトをプレイし倒していたのですが、ほぼタイトルを覚えておらず苦労しました…。

しかし僅かでも覚えているなら、そのソフトをメインに話せば良し!どうにか乗り切れます。

普段からゲームする?
今までプレイした中で面白かったベスト5は?

これが最も時間を割きました…。
挙げ始めると、「FFなどはシリーズとして1つとする」なんてルールが追加され、なかなか埋まらないのです。

自分は普通よりもゲームっ子だと思っていましたが、そうでもなかったんだなと気付きました。

声優には詳しい?
イベントとか行ったことある?

残念なことにほとんど知らず、イベントにも参加したことがありません。

たくさんプレイしていても、少し変わったプレイ方法だったので詳しくなる機会がありませんでした。もったいなかったなぁ…。

きっと不利になると思いましたが、ここは素直に「ほとんど分かりません」と伝えました。

…という具合で、
「これが面接?」という質問が90分の内、4分の2を占めています。

その内の4分の1は職歴からの質問でした。

どうして辞めたの?

気になりますよね…。
私は過去に2社を退社しているのですが、その内の1社がエリアマネージャーになって1年後に辞めています。

この部分がとても気になったらしく、やんわり伝えて逃げようとしても、なかなか諦めてもらえませんでした。

結局、話せば話すほど墓穴を掘り、ほぼ話したようなものとなりましたが…
退社理由に言いづらい出来事があるなら、自分の記憶を塗り替えるほどキッチリした退社理由、退社経緯を考えておいた方がいいと痛感しました。

ちなみに私が伏せたかった退社理由を端的に言うと、「上司に嫌気がさしたから」です。

面接90分の内、残り4分の1は部門の説明でした。
私は広報を希望していたのですが、営業を勧められ、広報と営業の違いを教えていただくことに。

広報はメディア対応、
営業は小売店への宣伝と販売
だそうです。

営業と言ってもアルバイトですので、業務内容は営業補助。ポスター持ちや営業報告の手伝いですね。

…にしても、一体私の何が営業向きだったんでしょう。
ガサツさがバレて、広報では使えないということなのでしょうか…。くそうっ!

とは言え、入社できるなら営業でも全く問題ありません。
なにせ私の目的は「広報で働くこと」ではなく、「シナリオライターへ異動すること」ですからね!

長丁場の産物

面接で得た情報

就職するかどうかを左右する重要な内容から、どうでもいい内容まで、面接を受けて知った情報を一挙にご紹介します。

しかし私が面接を受けた時の内容ですので、参考までにご覧ください。

アルバイトでもシフト制ではない

社員同様、基本となる勤務は週5で固定時間
ゲーム発売間近になると忙しくなるので、残業や休日出勤もよくある。

重宝されるPCスキル

Word・Excelも重要だが、事務以外はIllustratorやPhotoshopを重宝する。
ほんの少し知っているだけでも有利な様子。
「レイヤーの使い方」だけでも「じゃあ大丈夫だね」と問題なしの判断になった。

「営業」はスーツ

見回す限り社内は全員私服(受付以外)だが、営業はスーツ。面接時に着用していたスーツ風でも可能。

ソフトを無料プレイできる

自社販売ソフトは、いくらでもやりたい放題

給与が安い

時給は最低賃金

※「給与が安い」について

私が応募した当時、公式サイトに賃金情報は掲載されていませんでした。探せなかったのかと思いましたが、「載せていません」とのこと。

まぁ…いろいろと理由があるのでしょう。
けれど一般的に考えると、掲載していない=安いですよね。

高い賃金の給与なら、「うちの会社はこんなに給与がいいので皆さん来てください!」と募集するはずです。

なので安いことは覚悟し、聞き辛いなぁと思いながらも面接で賃金確認しました。
すると「この業界は安いよ」と前振りの後、教えていただいた時給額がずばり最低賃金です。

面接はこのような内容で終了しました。
大したことを答えられなかったにも関わらず、ありがたくも「採用」のご連絡をいただきます。

しかし私は……辞退しました。

Q6.

なぜ辞退したの?

金銭面…ですね。
最低賃金だと、一人暮らしの費用や保険・税金を引けば毎月マイナスです。
いずれは昇給もあるでしょうし、残業や休日出勤次第では0まで抑えられるかもしれません。が……

貯金を崩しながら働くわけ?

という言葉を振り払うことが出来ませんでした。

甘い考えだった私は、謝罪と辞退の連絡を入れます。
「やっぱシナリオを学ぶ道しかないのか~」と思っていたある日、ネットでシナリオコンクールの存在を知り、念願のシナリオライターとなるわけですが――

ひとまず、これにて邪道な番外編は終了。
次回はシナリオコンクールで賞を逃した私が、どのような経緯でシナリオライターになれたかのお話に戻っていきます。




ご覧いただきありがとうございました!