シナリオコンクールの具体例と書き方②

にいどめ
シナリオコンクールの具体例と書き方、第二弾です。
今回の内容はシナリオを書いたことがない人向けに、シナリオコンクールに出す「シナリオの書き方」をお届けします。

シナリオは…②




書き方に…

厳守する形式がない

「シナリオとは」で調べたことはありますか?
いろいろ調べていくと、『脚本』『台本』という言葉を目にし始めるのではないでしょうか。

『脚本』『台本』『シナリオ』
この違いを調べ出すと、いよいよややこしくなり、「結局シナリオって何なの!?」と頭を抱える事態に…。

しかし経験して知りました。
恋愛ゲーム・乙女ゲームにおけるシナリオに、絶対こう書かなければならないという決まりがないのです。

だからこそ調べるほどややこしくなるのですが、必要最低限のことさえ押さえておけば大丈夫。

ずばり、
その必要最低限のことは、シナリオの構成標準的な書き方です。
ここを意識して執筆し、コンクールに提出すれば、

ほほう、読みやすい。少し知ってるな…

と思ってもらえること間違いなし。
では早速、シナリオの構成から見ていきましょう。

まずは把握

シナリオの構成

シナリオは、ユーザーが目にする『ストーリー』、シナリオ添削者およびアプリ制作者に伝える『演出』で構成されています。

ユーザーが目にする『ストーリー』は、言わずもがなゲームをプレイする上で重要な“ユーザーが読む部分”。
添削者およびアプリ制作者に伝える『演出』は、背景や場面転換、時にはキャラの表情を指示する“配信時に文字として表示されない部分”です。

ドラマや舞台ではないので、そこまで細かい指定はしません。

「表情の指定」も書いていますが、シナリオコンクールのシナリオでは「背景の指定」のみで十分です。

ではこの「演出」「ストーリー」を含んだシナリオの書き方を見ていきましょう。

シナリオの

標準的な書き方

お使いのPCにWordは入っていますか?
出来ればシナリオはWordで書き進めてください。よほど古くない限り、年式は問いません。

シナリオコンクールのテンプレート(おそらくはWord)を立ち上げると、まず「表紙」が表示されているかと思います。シナリオ開始場所は2ページ目以降ですので、2ページ目を表示しましょう。
(テンプレートがない場合は自分で1ページ目に表紙を作ります。指定されている必要事項を入力してから、2ページ目以降でシナリオを書いてください)

フォントや文字サイズを触る必要はありません。

それでは早速書き始めましょう!

え!?まだストーリーも考えてないし!

そんな方も大丈夫。
事前に基本の形を知り、ひとまずこのWordファイルだけでも用意しておけば、思い立った時にすぐ書き始めることが出来ますよ。

ということで!
2ページ目を表示してください。
そして一番はじめに○を入力しましょう。

これは「ここに背景を書きますよ」の合図。
ストーリーは全て演出「背景の指定」から始まるのです。

○背景(時刻や暗さ)

たとえば、下のシーン。

これがシナリオだと……

このように書きます。

記号の○は、文中に埋もれないよう分かりやすくしているだけ。△でも◆でも何でも構いません。なんなら背景名だけでも問題なし。

背景名をどう表現すればいいか分からない時は、ニュアンスでOKです。表舞台に出ない部分ですので、伝わりさえすれば良いのです。

そして(夕)は「時間帯が夕方」という意味になります。
この指定をすると、夕刻の背景イラストに。他にも(夜)や(暗がり)など、使う機会は非常に多くあります。

ちなみに何も書いていない時は昼なので、背景名の横に(昼)と書くことはありません。

「3時間後…」みたいな時は?

そんな展開もありますよね。
同じ場所で時間経過した時は、<時間経過>と記述すればOK。もちろん、フェードイン・フェードアウト等の表現を使っても構いません。

もし「3時間経過して夜になった」という場合は<時間経過>と書かず、新たに○背景名(夜)と書いて背景を指定し直さ直します。

ト書き

背景の次は、いよいよト書きやセリフ。ストーリーの始まりですね。

おさらい

ト書き……動作や情景などを表現するセリフ以外の文章

台本や脚本においては表舞台に出ない部分ですが、ここでのト書きはユーザーの目に触れます。つまり、ト書きも「ストーリー」の一部。

なので、ト書きもヒロイン目線で書きましょう。

セリフ

カギカッコの前には、必ず誰が話しているかを記述します。

たとえば、

会話例

ヒロイン「あれです!やりましょう、カレオさん」
カレオ「いや、やるっつっても……」
カレオ「噴水の上段に投げ入れなきゃなんねぇんだろ?それも股の下から。……無理だろ、さすがに」
(やっぱり出来ないよね……)

という具合ですね。

ヒロインの名前は「ヒロイン」としてください。「ヒロイン」の部分が、ユーザーの名前に置き換わります。

“さん”づけで呼ばせたいなら「ヒロインさん」。
基本的に「ヒロイン」は下の名前(私の場合だと”せつな”の方)とされているので、苗字で呼ぶ場合は「名字さん」と書きます。

また、会話例からも分かる通り、カギカッコを閉じる直前の句読点は書きません。

そして心の声はカッコでくくります。
カッコもカギカッコと同じく、閉じる直前の句読点は書きません。

ですが注意してほしいことが1点。
心の声を書いていいのは主役のみです。

ヒロイン目線で進行しているストーリーに、カレの心の声を書いてはいけません。カレの心境が分かる=ヒロインが心を読み取っているということになってしまいます。

誰の目線で展開しているかを忘れず、取り組んでください。

まとめ

以上が必要最低限の書き方となります。
ザッと図にまとめてみました。

どうでしょう、雰囲気は掴めましたか?参考にしていただければ幸いです。

しかしお忘れなく。
この部分を押さえておけば「おっ」と思われますが、出来ていないと減点!というわけではないはず。

なにせシナリオコンクールはシナリオの優秀さ=ストーリーを重要視して公募しているコンクールです

力を入れるなら、書き方より物語に重きを置いて取り組むことをオススメします。

というわけで。
次回は物語や登場人物の作り方に焦点を当て、お話していこうと思います。




ご覧いただきありがとうございました!