ザッと紹介。
 恋愛ゲームのシナリオライターって?

にいどめ
おそらく知っている方が大半かと思いますが、
私が経験した恋愛ゲームアプリのシナリオライターを紹介していこうと思います。




Q1.

どんな仕事?

PCのワープロソフト(Word)を使い、恋愛ゲームのストーリーを書くお仕事です。
ヒロインや様々な登場人物の行動・感情を文字にして、セリフとト書きで展開させます。

ト書き

動作や情景などを表現するセリフ以外の文章

ユーザーはそのストーリーを読み、ドキドキしたり悲しくなったりします。
…と、説明しても分かってもらえなかったことがあるので、絵にしてみました。

乙女ゲームの画面例

雑な作りで申し訳ありません…。
上記の白枠内にある文字全てが、シナリオライターによって書かれた部分となります。…そう、全てです!セリフだけでなく、キャラの名前(モブ限定)も実はシナリオライターが付けているのです。

Q2.

どこでシナリオを書くの?

ゲームアプリを企画・制作している会社に出勤して書かれている方もいらっしゃいますが、多くのシナリオライターは自宅で執筆しています。

この違いは契約にあり、
出勤して執筆する方は雇用契約を結んだ社員(契約社員を含む)、自宅にて執筆する方は業務委託を結んだ業務委託契約者となっています。

私も後者の業務委託契約をV社と締結し、シナリオライターとしてお仕事していました。

この業務委託契約というものが少し特殊でして、報酬に対する税が特別に…
と話し出すとややこしくなるので、業務委託に関するお話は他のサイト様でご確認ください。

Q3.

勤務時間はどうやって管理されるの?

自己管理です。

発注者(ゲームアプリを企画・制作している会社側)から「この日までに納品してください」と仕上げて欲しい日(納品日)を指定されます。
シナリオライターはその依頼を受注し、時間配分を考えながら納品日までに執筆します。

期日までに納品すれば良いので、間は何をしても自由。
旅行に行こうが一日寝ようが、納品日さえ守れば自由です。

もちろん事前に依頼を断ることも可能です。
どうしても日程に都合をつけられない時は、担当者が納品日を延ばしてくれたり、少し調整が利く場合もあります。

つまり、

業務委託契約は雇用契約でないため、勤務時間を拘束されることがないというわけです。すごく魅力的な響きですよね。
しかし逆を言えば、1日20時間執筆しても残業代や深夜手当はありませんし、「毎日頑張ってるなぁ」と日々の勤務態度を見て昇給…なんてこともありません。

昇給ないの!?

いえ、あります。
依頼をきっちりとこなし、誠実な姿勢で取り組み続ければいずれ昇給します。
実際に2度の昇給を経験しました。

しかしこの「いずれ」と言うのがミソでして、
やはり黙っている者に対しては「文句がない」と判断されてしまうのか、声を挙げなければいつまでも初心者金額のまま…という鈍さがあります。

例:私は昇給まで2年弱

「そろそろ日頃の努力を認めてほしいな…」と思い、仕事が減る覚悟で「昇給ってあるんですか?」と担当者に聞いたのをきっかけに昇給しました。
二度目はこちらから言わなくても半年後くらいに昇給。早くて驚きました。
はじめの昇給は、実績の頃合いから見て妥当なタイミングだったのかもしれませんが、もし言わなかったら…と思ってしまう流れでもあります。

経営する側の心理として十分わかるのですが、契約している側としては、やっぱり努力の成果が欲しいところですよね。

昇給の壁を感じている方は、謙虚に努力し続けた2年弱で話を振るといいかもしれません。

ちなみにですが、

昇給はユーザーの評判も影響するそうです。
私はその件に関して詳しく聞く機会がなかったので、ここではあくまでも「誠実な姿勢で昇給した」とお伝えしておきます。

そんな私が3年間意識して取り組んだ姿勢はこちら。

  1. 依頼される仕事は98%断らない
  2. 納品日は絶対に守る
  3. むしろ納品日より早く仕上げて提出する

「そのくらいの意識は普通でしょ」と思われた方。
そうです!普通です。しかし依頼側からすると、この普通なことが非常に重要だったりするのです。

Q4.

ぶっちゃけ収入はどれくらい?

おそらく一番気になるところですよね。
残念ながら詳しい金額は守秘義務に触れるのでお話できません…。

が、
「まぁこんなもんだったなー」という私の最低収入額、最高収入額、そして月々の平均収入額は下記の通りです。
※ここで話す収入額とは、源泉徴収を引いた口座に支払われた金額です。

  1. 最低収入額 2万弱/月
  2. 最高収入額 20万弱/月
  3. 平均収入額 7万前後/月

すごく幅広いですよね。
おまけに「平均」と表記していますが、安定していません。

一体どういう意味か、
そもそもこの額はどのようにして決まるのか。
もう少しだけ踏み込んだお金の話は、次回の記事で紹介します。




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