2年経過報告!
 血小板減少症(IMT)と薬の副作用

にいどめ

我が家のハイシニア犬ワンコ(現在14才)のロンは、2020年に突然『免疫介在性血小板減少症(IMT)』を発症しました。

ロンってどんな犬?

免疫介在性血小板減少症?
症状や前兆は?…etc

どんな進行具合?

実際の症状写真は?
血便ってどういうの?

2022年6月で2年経過!
1年前同様、現在もプレドニゾロン錠(ステロイド薬)を継続して服用し、血小板数を維持して元気に暮らしています。

2年目に突入した今回も1年間の血小板数値を、
そして1年前に見え始めていたステロイド薬の副作用と思わしき症状が、現在どのようになっているかを報告していきたいと思います。
なお、1年目の詳しい数値・内容は下記ページをご覧ください。

発症から1年!

ステロイド薬とは?
どんな副作用?
血小板を維持できない体?…etc

ステロイド薬を飲んで1年…

副作用は絶対出る?
実際に見えてきた副作用とは…etc

あれから2年…


Q1.

2年目の血小板数の変化は?

結論から言うと…安定しています!
ステロイド薬は、1年目の後半で血小板数が安定し始めていた『3日に2日半錠(2日飲んで1日休み)』の分量を継続中。1年目の時のような薬の増減はせず、今後も数値が安定している限りはこのままの分量で続けていくことになっています。

以下は実際の数値。
1年目の変化とも比較してみます。

ということで、まずは1年目の血小板数の変動の様子。

2021年血小板数

発症から始まった1年だったので、折れ線グラフも激しいです。
では2年目の血小板数は……!?




一見すると、なかなか上下しているグラフに見えます。
…が、いえいえ!
数値をガッツリご覧ください。
なんと血小板数の最小基準値とされる数値20(青色の線)よりも、全て上部=最小基準値以上を維持できているのです!素晴らしい!!

ちなみに1年前と比べてデータ数が少ないのは、体調不良(極度の下痢など)がない限りは2ヵ月に一度の検査となっているためです。

詳細な血小板の数値
日付 血小板数値 受診した理由
7/29 22.5 定期健診
9/22 28.7 定期健診
11/8 27.7 定期健診
12/20 26.2 体調不良
2/2 31.4 定期健診
4/4 28.5 定期健診
6/3 26.5 定期健診

いや~嬉しい限りです!
血小板数が少ない時は血液採取後もなかなか血が止まらなかったものですが、今はピタッと止まっています。大事だな~、血小板。

そんなこんなで血小板数は安定しているわけですが、それもひとえにステロイド薬を飲み続けている結果。…となると、副作用はどのようになってるのか。

Q2.

副作用の経過と現状は?

1年目に「見えてきたかも…」と報告していた副作用は、

  1. 食欲が増した
  2. 部分的に毛が薄くなった
  3. 皮膚が少し黒ずんだ
  4. お腹が微妙に垂れてきた
  5. お腹の皮膚が薄く(カサカサに)なった

…でした。

2年目の今、新たに「副作用…?」と思わしき症状は出ていません
なら以前の症状はなくなったのかと言うと、そうでもない。では1年目の副作用が今どうなっているのか、1つずつ報見ていきます。

2年目も『食欲は増している』?……YES!!!

相変わらずの食欲を維持です!
ロンは慢性腎臓病のため、血小板減少症になる前はとんでもない偏食・少食ワンコでした。しかしステロイド薬のおかげでとってもよく食べるワンコに変貌!…とてつもなく食欲があるとはいえ、やはり今もしっかり好き嫌いはあります。

この副作用、本当に助かっています。
ですがなにせ慢性腎臓病。食欲があろうとタンパク質制限をしているので、以前より少し痩せてしまいました…(6月現在3.9kg)。今は腎臓数値を見つつ、もう少しだけ太れるよう努力中です!

2年目も『部分的に毛は薄い』?……YES

1年目に『部分的にオーダーコート(上毛)が生えなくなったように見える』と報告していましたが、現在もその箇所はやはり今も薄いように見えます。けれど、それが他の部分にも増えてきたというわけではありません。もしかしたらこれはハイシニアが故の症状(老化)なのかも…?
ちなみに周りの毛は変わらず伸びているので、トリミングの間隔が長くなったバサバサロングなダックス君になると目立たなくなります。

2年目も『皮膚が少し黒ずんでいる』?……YES

以前に紹介した首の後ろやお腹などは、やはり現在も黒ずんでいます
しかし薄毛同様、新たに黒ずんだ部分は出ていません

2年目も『お腹は微妙に垂れている』?……NO!

こちらに関しては、現在ほとんど気になりません
痩せたせいで垂れるほどの肉がない…という可能性もありますが、お腹いっぱいの時でも程よい体系に見えます。
ステロイドの摂取量は変わっていないので、症状が改善されることは考えられないはず。…となると、もしかして副作用と見ていたのは気のせいだったのかも?
ちなみに当時よりお散歩の回数が増えた(毎日になった)ので、少々の筋肉はついているかもしれません。

2年目も『お腹の皮膚は薄い(カサカサ)』?……YESだけど…

今も皮膚はやはり薄く、デリケートに思います。
…ただ、『お腹の皮膚に細かくシワが寄っていて、まるでウロコのようになってきた』と報告していた件。どうやらあれはステロイドの副作用ではなく、ヨウ素不足だった模様です…!(※個人的見解です)

ヨウ素不足で皮膚トラブルに…?

というのも、実はあの後さらに皮膚の状況は悪化しました。
お腹から腰辺りの至る所がカサカサに。さらにはフケのように皮膚がペリペリと剥がれ始めたのです…!

毛が密集しているとワセリンも塗りこめず、新たに化粧水を買って塗ったり、ノミ取りクシで剥がれている皮膚を取ったり…と、「たぶん効果あるんだよね…?」と不安に思いながらも続ける、そんな不安&心配な日々を過ごしていました(当の本人、もとい本犬は、ステロイド効果か痛くも痒くもなくケロッとしています)。

…が。
ふと頭をよぎりました。
もしかしてこれは、ヨウ素不足による症状ではないかと……。

我が家は数年前から手作り食です。
しかしヨウ素においては過剰を恐れ(真昆布粉を使って摂取しているため、僅かな増減で過剰になるのが心配)、2日に1回だけ基準値を満たすよう作っていました。「まぁ2ヵ月に1回血液検査してるし、数値に変化が出てからでいいか~」と思っていたのです…。

これまで数値に特段の変化はありませんでした。
しかし肌がおかしい!
…そんなこんなで調べてみると、

犬はヨウ素の不足した食事を食べ続けることで、甲状腺組織の変化や甲状腺腫の発生につながり、脱毛や乾燥した被毛、活動性減少や体重の増加が生じます。
―――抜粋:PERORI ONLINE STOREさま

…ここだけの情報ではありません。他のホームページ・サイト様にもヨウ素不足は皮膚に関する影響が出ると書かれていました。

にいどめ

私のせいか~!!

それ以来、毎日(それでもまだ夜だけ)ヨウ素が基準値を満たすよう手作り食を改善しました。その結果…、

なんと2週間足らずで完治!

嘘のような話ですが、本当に目に見えてみるみる改善しました。
徐々にフケのように剥がれる皮膚はなくなり、最終的には体全体が極自然な皮膚へと戻ること出来たのです…!もちろんワセリンや化粧水も止めることなく継続していますが、抜群に効果を感じたのは絶対にヨウ素。
あくまで手作り食の場合による体験談ですが、同じように悩んでいる方にはぜひ一度見直していただきたい栄養素の一つです。

そんなこんなで発症から早2年。
現像の結論を申しますと…

ステロイド薬2年目の副作用は1年目とそこまで変わりはなかった

です。大きな副作用は特になし!よかった!
2022年6月からは3年目に突入します。
今はステロイド薬よりも腎臓病の方が気掛かりなロンですが、たくさん食べてたくさん寝て、これからも元気に過ごしてもらいたいと思います!




ご覧いただきありがとうございました